2023年4月22日にマネークリニック®というワークショップを開催させていただきました。
マネークリニックとは®?
お金についての考え方や使い方、貯め方、運用をゲーム感覚で学ぶようなワーク??と思わせがちな名前ですが、毛色は全然違うワークショップです。
「お金」に対して色々な思い込みや刷り込まれた考えをお持ちの方も思います。
「どうせ自分にはお金や富を得るような才能なんてないしなぁ」
「お金は汚いもの。お金を持ってしまうと不幸になってしまう」
そしてお金や富ならず、人生において自分を制限させている思い込みは誰しも持っているのではないでしょうか?例えば次のような思い込みなどは思い当たる節のある方もいるのではないでしょうか?
・私には大きな価値を生み出すような能力がない
・私は人と良い関係性を築くことはできない
・私は夢や目標を実現することは不可能だ
「お金」というテーマを扱いながら、ご自身の内面にある制限となる思い込みに気付き、そんな思い込みを外し、新たな力付けを手に入れる。そんな時間と体験を提供します。
前提の知識①:脳の特性について
脳は1秒間で4000億ビットの情報を獲得するとか、無意識化では1100万ビットの情報を処理すると言われていますが、それが意識的に処理できるのは1秒当たり40~2000ビット程と言われています。分かりやすく説明しますと無意識化では原稿用紙300枚程の処理を1秒間におこなっているが、意識化では数文字の処理しか1秒間に出来ないというような感覚です。
前提の知識②:自身の色眼鏡(フィルター)について
「人は世界を客観的に見ているのではなく、自分が見たいように見ている」という言葉もありますが、人はそれぞれ様々なフィルターを通して物事を見ています。
良く言われるのが「水がもう半分しか入っていない」「まだ水が半分も入っている」の違いなどは分かりやすく、なるほどとイメージしやすいのではないでしょうか。
私は幼少期に犬に噛まれた経験から「犬は怖い」というフィルターで犬を見ていました。幼少期の頃は犬を見るたびに自分が襲われるのではないかと常に思っていました。しかし犬を飼っていて幼少期からいつも一緒にいる子どもにとっては「犬=癒される可愛い動物」かもしれません。他にも小学校の頃にテストで「90点」を取ってもいつも「100点じゃなかったのね。全然ダメね」と言われ続けていた子どもと「60点」を取っても「よく頑張ったね!次はもっと良い点数目指そうね!」と言われ続けた子どもだと「点数」に対する捉え方も全然違ってきますよね。
私はどちらかと言うと前者で過ごしてきたので完璧主義的な性格が身についてしまい、「点数の低い自分はダメな人間だ」というような思い込みが身についてしまっていたのだと思います。
先ほど説明した数ビットしか意識化で処理できないという「脳の特性」でフィルターがかかっているところに更に「よろしくないフィルター」つまり「私は〇〇できない」「私は△△だから」のようなフィルターがかかったら成功や目標への達成はできるでしょうか?非常に難しくなるのではないでしょうか?
そしてこのような前提は子どもの頃に身についてしまう事が多く、大人になってそのことに気付かずに過ごしているという事が多いです。そこに気付き、開放をする。そういったプロセスをこのワークショップではおこなっていきます。
当日の内容
具体的なワークの中身の紹介はここでは出来ませんが、当ワークでは基本的にガイド役とクライアント役に分かれて様々な角度から問いを行いながら進めていきます。
また、ワークに入る前に今回の講師である私の方から皆さんにデモンストレーションを見ていただき、それから皆さんにワークをしていただくという流れで進めていきます。
冒頭の説明にもあるように当ワークショップは人のコアな部分を扱うため参加いただいた皆様の中には非常に苦しい時間とも向きあった方もおられました。
デモンストレーションでも勇気をもって前に出てきていただき、他の参加者の皆さんの前で自分をさらけ出してくださいました。
そして私も精一杯、ご本人と向き合いガイドをさせていただきました。
人は頭の中のイメージと心の状態と身体の動作は繋がっているとされています。例えば頭の中に悪いイメージがあれば心の状態も悪くなり、自然と身体も方が落ちていたり、下を向いていたりしてしまいます。今回も最初はまさにそのような状態でした。そこからワークを通じて変化を体験され、後半になってくると言葉や表情、動作も明るく前を向いたものに変わってきました。
それを見守っていただいた参加者の方からは「1つの物語を見ているようだった」との声もあがり、見守っていただいた方にとっても良い影響や気付きを得ていただけたようです。
またデモンストレーションに出てきていただいた参加者の方からも「皆さんのあの時の暖かな表情が忘れられません」と感想をくださったのも素敵な事だなと思いました。



【写真】当日のワーク様子:自然溢れる場所でお菓子等を用意してリラックスしながら対話形式で進めてまいりました。
場が創りだす力
「〇〇さんのあの時の言葉が私の点と点を繋げてくれた」「〇〇さんが、発した言葉にヒントをもらった」「〇〇さんの話を聞いてちょっと思った事があるんだけど話しても良い?」そのような言葉が飛び交った今回のワークショップでしたが、私は「場の力」というものが好きで、Googleのプロジェクトアリストテレスの検証を思い出します。
生産性の高いチームの特性は何かと調査したところ、そこには「集団的知性」つまり「多くの個人の協力と共創の中から、その集団自体に知能、精神が存在するかのように見える知性」が大きく影響しているとの調査結果がありました。つまり同じレベルの人間でも所属しているチームによってそのパフォーマンスは変わってくるという事、そしてその集団的知性を発揮させるには「心理的安全性」が関係しているという事。
心理的安全性とは「組織の中で自分の考えや気持ちを誰に対してでも安心して発言できる状態」「チームの他のメンバーが自分の発言を拒絶したり、罰したりしないと確信できる状態」などと定義されています。プロジェクトアリストテレスの検証時にとあるチームで一人のリーダーが転移性の癌である事を告白したところ、他の皆がどんどんプライベートな事を語り始め、その後チームの生産性は高まっていったという事例があります。
今回のワークショップでの状態は心理的安全性の高い場であったため、皆が自己開示をしたことで「集団的知性」が機能し、予期しなかった気付きが生まれたのではないかと改めて感じました。
参加者の皆様の感想
参加いただいた方には次のような感想をいただきました。
・ふんわりと感じていた自分のビリーフ(思い込み)をしっかり言語化し意識することができました。 終始なごやかな雰囲気でリラックスして参加することができました。 対話を通じて、新たなビリーフを生み出すのは、感動的な作業でした。
・ライフヒストリーや、セカンドキャリアを考えたり、内省することが度々あったが、お金と両親の関係からより深い自分の考え方に影響を与えている原点を探ることができ、予期してなかったので意外で凄く良かった。
・マネークリニックとはいうもののお金を視点に自らのお金に対する価値観が人生の価値観にすり替わってしまうのは怖いと思いました。普段上手くってやっているけど自己肯定感の低い人、ポジティブに見えながら日々のネガティブと戦っているような人にお勧め。後周りの目が気になる人。僕にはすごくおすすめだったと振り返って思います。
「他人を直接変える事は難しいが、自分を変えることで、相手との関係性は変える事ができる」という言葉があります。
ご自身の古くからの上手くいかないパターンをお持ちの方はもちろんのこと、組織内でコミュニケーションやマネジメントに課題を感じている方にも何か良い気づきや発見があるかもしれません。
私自身もこのマネークリニック®には毎回、良い経験をさせていただき非常の勉強になる機会です。ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。
ご案内
マネークリニック®はNLPという脳科学や心理学をより実践的な場面で活用できるように研究・設計され、コーチングやカウンセリングの現場やコミュニケーションスキルの向上に活用する事ができるアプローチ技法の知識をベースとしております。
NLPの基本的な知識や実践に興味のある方、マネークリニック®に関して興味のある方はお気軽にお問合せください。